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合格率・合格点からみるマンション管理士・管理業務主任者の難易度
マンション管理士の受験者数に対する合格率は、以下の通り8~9%程度となっており10人にひとり以下しか合格しないなかなかの難関の資格です。
一方、管理業務主任者については20%を超える合格率となっており、不動産業界では必須の資格である宅建士(合格率10%台後半程度)よりもさらに高い合格率であることから、比較的挑戦しやすい資格といえるでしょう。
また、マンション管理士・管理業務主任者ともに合格点は50点満点中の35点プラスマイナス2~3点程度で推移しており、おおよそ7割の正答率が求められます。
なお、合格点については各年度の試験の難易度により変動し、試験後に試験実施機関より決定されます。
マンション管理士試験直近10年の合格率の推移
申込者数(人) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格点 | |
平成25年 | 17700 | 15383 | 1265 | 8.2% | 38点 |
平成26年 | 17449 | 14937 | 1260 | 8.4% | 36点 |
平成27年 | 16466 | 14092 | 1158 | 8.2% | 38点 |
平成28年 | 16006 | 13737 | 1101 | 8.0% | 35点 |
平成29年 | 15102 | 13037 | 1168 | 9.0% | 36点 |
平成30年 | 14227 | 12389 | 975 | 7.9% | 38点 |
令和元年 | 13961 | 12021 | 991 | 8.2% | 37点 |
令和2年 | 14486 | 12198 | 972 | 8.0% | 36点 |
令和3年 | 14562 | 12520 | 1238 | 9.9% | 38点 |
令和4年 | 14342 | 12209 | 1402 | 11.5% | 40点 |
管理業務主任者試験直近10年の合格率の推移
申込者数(人) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 合格点 | |
平成25年 | 22052 | 18852 | 4241 | 22.5% | 32点 |
平成26年 | 20899 | 17444 | 3671 | 21.0% | 35点 |
平成27年 | 20317 | 17021 | 4053 | 23.8% | 34点 |
平成28年 | 20255 | 16952 | 3816 | 22.5% | 35点 |
平成29年 | 20098 | 16950 | 3679 | 21.7% | 36点 |
平成30年 | 19177 | 16249 | 3531 | 21.7% | 33点 |
令和元年 | 18464 | 15591 | 3617 | 23.2% | 34点 |
令和2年 | 18997 | 15667 | 3473 | 22.2% | 37点 |
令和3年 | 19592 | 16538 | 3203 | 19.4% | 35点 |
令和4年 | 19589 | 16217 | 3065 | 18.9% | 36点 |
学習時間から見るマンション管理士・管理業務主任者の難易度
一般的にマンション管理士の学習時間は600時間程度、管理業務主任者の学習時間は300時間程度といわれています。
なお、マンション管理士と管理業務主任者の学習を同時に進める場合は試験範囲の多くが重複していることから、マンション管理士のみの受験とほとんど変わらない学習時間での合格が可能です。
主な国家資格の一般的な学習時間
資格 | 勉強時間 |
旧司法試験 | 約10,000時間 |
司法書士 | 約3,000時間 |
公認会計士 | 約3,000時間 |
弁理士 | 約3,000時間 |
不動産鑑定士 | 約2,000時間 |
税理士 | 約2,000時間 |
土地家屋調査士 | 約1,500時間 |
中小企業診断士 | 約1,500時間 |
社会保険労務士 | 約1,000時間 |
行政書士 | 約700時間 |
マンション管理士 | 約500時間 |
管理業務主任者 | 約300時間 |
宅地建物取引士 | 約300時間 |
したがってマンション管理士と管理業務主任者を同時受験することは、非常に効率の良い方法であり、実際に多くの方がその方法をとっています。
学習期間としては7~8カ月程度あれば、ある程度余裕を持ったスケジュールを立てることができるといえるでしょう。